高脂血症には3つのタイプがある!

日本人に多い高脂血症は3タイプ、どれに該当するかで治療も異なります。

コレステロール値と中性脂肪値で分けられる高脂血症のタイプ

◆高脂血症には3つのタイプがある!

 血液中の主なリポタンパクには、カイロミクロン、VLDL、LDL、HDLの4種類があります。これらリポタンパクのなかで何が増加しているかによって、もう少し簡単に言えば、コレステロール値が高い人と、中性脂肪値が高い人とでは、治療の方法が変わってきますから、高脂血症と診断された場合は自分がどのタイプなのかをきちんと把握することが大事です。
 WHO(世界保健機関)では、増加しているリポタンパクの組み合わせによって6つのタイプに分類していますが、日本人に多いタイプは以下の3タイプです。  

Ua型 −高コレステロール血症、高LDLコレステロール血症−

 コレステロール値が非常に高いタイプで、Ua型の人は動脈硬化や心筋梗塞などの心臓病になりやすいとされています。生活習慣(食べ過ぎや運動不足など)の問題、遺伝、女性の場合は更年期などが関係しているといわれます。

Ub型 −高コレステロール・高中性脂肪血症−

 コレステロール値と中性脂肪値がかなり高いタイプです。このため、Ua型より動脈硬化の危険性が高いといえます。Ub型の原因は、食べ過ぎ等の生活習慣、肝臓・腎臓の病気、遺伝などが関係しているといわれます。

W型 −高中性脂肪血症−

 中性脂肪値がかなり高いタイプで、高脂血症を患っている男性の約半分がこのタイプに該当します。W型の原因は、食べ過ぎや運動不足による肥満、過度の飲酒、糖尿病、遺伝などが主なものとして挙げられます。