血液中には4つの脂質があります

私たちの血液中にはどのような脂質があるのでしょうか?

コレステロールと中性脂肪以外にもある血中脂質

血液中の脂質はコレステロールと中性脂肪だけじゃない!

 血液中の脂質には4つあり、このうちの2つがコレステロールと中性脂肪。このほかにもう2つ、血液中には脂質が存在します。
それは、"リン脂質"と"遊離脂肪酸"なる脂質です。
リン脂質は、コレステロール同様に細胞膜を形成する成分のひとつです。脂質は水に溶けにくいものですが、リン脂質は体の中の脂質を水になじませる役目ももっています。リン脂質はコレステロールと密接に結びついていて、コレステロールの量が増えると必然的にリン脂質の量も増加します。

 ちなみに脂質が血液中に溶け込める秘密には、リン脂質のほかに"アポタンパク質"の存在も挙げられます。リン脂質とアポタンパク質は水にも脂にもなじむタンパク質で、コレステロールや中性脂肪はリン脂質やアポタンパク質に包まれて血液中に粒子として存在しています。

 話を戻して、もうひとつの脂質である"遊離脂肪酸"について。
 遊離脂肪酸は、中性脂肪が分解されて生成される脂肪です。中性脂肪は体のエネルギー源ですが、中性脂肪自体そのままではエネルギーとして利用できず、分解して遊離脂肪酸になることで初めて私たちが活動するエネルギーとして働くのです。

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