納豆の栄養成分 -ナットウキナーゼが効く-

納豆だけに含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かし、脳卒中や痴呆症の予防に効果あり!

納豆はさまざまな生活習慣病に効果を発揮!

 納豆は大豆を納豆菌で発酵させた食品で、日本の食生活に昔から深いかかわりを持っています。大豆と栄養成分が類似しますが、納豆は大豆には少ないビタミンB2を多く含み、その量は、大豆の6倍にあたります。ビタミンB2には、過酸化脂質を分解する作用があって、肥満を防ぐとともに血液中の余分な脂肪を取り除き、動脈硬化や老化の予防に有効です。
 納豆特有の栄養成分として知られる、納豆だけに含まれる酵素『ナットウキナーゼ』は血栓を溶かすはたらきがあり、血栓によって引き起こされる脳梗塞や心筋梗塞を強力に防ぐほか、痴呆症予防や抗がん効果にも有効な栄養成分です。納豆に含まれる大豆たんぱくの50%を占める成分であるグリシニンには、コレステロールや中性脂肪の血中濃度を下げる効果があります。
 そのほか、納豆には、血中コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増やす効果があり、動脈硬化や脂肪肝の予防にも効果があるレシチン、不飽和脂肪酸の体内での酸化を防ぐ大豆サポニン、女性ホルモンと似たはたらきをし、骨粗しょう症、更年期障害を予防・改善するイソフラボン(コレステロールや中性脂肪を下げる効果もあり。)、便秘を改善し、コレステロール値や血糖値の低下にはたらく食物繊維、余分なナトリウムを排泄させることによって血圧を下げる作用があるカリウムと健康に役立つ栄養満点!毎日の食卓に是非取り入れたい食品です。


こんな人が納豆を食べるのは注意が必要!

 納豆に含まれるビタミンK2には、血液凝固作用があります。血栓は血液の溶解能力が低下するためにできるもので、ビタミンK2を摂取しても血栓ができる心配はありませんが、血栓症などでワークファリンという抗血栓剤を処方されている方は注意しなくてはいけません。ワークファリンはビタミンK2のはたらきを抑えるので、作用が相反することととなり、薬の効果が弱まります。このため、医師に確認してから納豆を食べるようにする必要があります。

イソフラボンの摂取量

 イソフラボンの摂取量について厚生労働省から管理基準値が発表されていますが、大豆のほかに納豆や豆腐など大豆製品は多く摂取しても健康に害を与えることはありません。あくまでも、サプリメントとしてイソフラボンを摂取するときに気をつけなければならない量であって、その辺をとり間違えないように!日本の食生活は昔から大豆と深いかかわりをもっています。豆腐や、納豆、煮豆、甘納豆、調味料の味噌やしょうゆなどなど、大豆の栄養をいただいて健康を維持してきたのですから、これからも、もっと食事に大豆製品を取り入れましょう!

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