ビタミン類が豊富で、生活習慣病の予防にはたらくアスパラガス
アスパラガスは、古代エジプト時代から食用に栽培されてきた野菜で、ヨーロッパではあるを告げる野菜として人気があります。日本では明治期に北海道で栽培され始めました。
アミノ酸の一種であるアスパラギン酸を多く含むのが特徴で、疲労回復や美肌に効果を発揮します。アスパラギン酸はアスパラガスの穂先に含まれている栄養成分です。
水溶性のビタミン様物質であるルティンは、ビタミンPと同様の効果をもち、動脈硬化を防いで、高血圧や脳血管障害をも予防する栄養成分です。アスパラガスの色素成分で、コレステロール値を下げるクロロフィル(葉緑素ともいう)は抗酸化作用があります。発がん性物質の解毒に効果がある、セレンやグルタチオンという成分も含まれ、細胞の老化や肝臓の強化にも役立ちます。
アスパラガスにはビタミンB1、B2、葉酸なども多く含まれるほか、β-カロテンやビタミンC、E、カルシウムや鉄、亜鉛なども含まれています。
効率よく栄養を摂取するための調理のポイント
アスパラガスに含まれるルティンは水溶性のため、下ゆですると溶け出してしまいます。なので、素材をそのまま焼く、炒める、揚げるなどの調理が適しています。下ゆでする場合は、塩を加えた熱湯でかためにゆでて、急速に冷ますのがコツです。これによって、色や歯ざわりが良いだけでなく、有効成分の損失を最小限に抑えることが可能です。
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガス
アスパラガスにはグリーンとホワイトがありますが、これらは栽培法が異なるだけで品種は同じ。日光を当てて育てるグリーンアスパラガスに対して、ホワイトアスパラガスは日光に当てずに育てます。
栄養価としては、カロテンやビタミンB群が多く含まれるグリーンアスパラガスのほうが上。ただし、アスパラガス特有の栄養成分、アスパラギンはどちらにも含まれています。
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