ビタミンCが豊富なピーマンが血液をサラサラにする
緑色のピーマンはとうがらしの仲間で、改良して辛味をなくした野菜です。ピーマンにはビタミンCが豊富で、大きめのピーマンならレモン1個分に相当するビタミンCが含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成にはたらいて、風邪の予防や美肌効果などが期待できる栄養素です。ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強く、保存による損失が少ないのも特徴です。また、ビタミンCの吸収を助けるビタミンPも多く含まれることから、ビタミンCを摂取するには最適の野菜ともいえます。ピーマンには、抗酸化作用があってがんや老化を防ぐβ-カロテンやα-カロテンも多く含まれています。ビタミンEも豊富で、細胞を活性酸素の害から守り、がん予防や老化防止に有効です。ビタミンCとビタミンEは一緒に摂取することで相乗効果を生むので、ピーマンの抗酸化作用はトップクラスです。
ピーマンの青臭さの成分は、ピラジンと呼ばれる栄養素で、血液をサラサラにする作用があり、血栓予防に効果を発揮し、脳梗塞や心筋梗塞の予防・改善に有効と考えられています。血圧降下にも有効な栄養成分です。
コレステロールの吸収を抑え、血液を浄化するクロロフィル(葉緑素ともいう)も含まれるので、コレステロールが気になる人はぜひ食べて欲しい食材です。
ピーマンが苦手な人は、ピーマンを丸ごと熱湯にサッと通すか、軽くあぶるかして、表面の皮を取って調理するとクセが抑えられて食べやすくなります。
パプリカも栄養豊富!
ピーマンには緑色のほかにも黄色やオレンジの肉厚で大型のものも存在します。パプリカとよばれ、緑色のピーマンとは別種で、甘みが強いのが特徴ですよね。実はこのパプリカ、栄養価は総じて緑ピーマンよりも上!赤パプリカのビタミンCやカロテンの含有量は緑ピーマンの2倍以上、ビタミンEは5倍の含有量です。
赤ピーマンの赤い色素成分であるカプサンチンは、リコピンを上回る抗酸化作用があって、活性酸素から細胞を守ります。カプサンチンを効率よく摂取するには油で調理することがポイントです。
ピーマンが嫌いな子をよく耳にしますが、甘みが強く青臭さがほとんどないパプリカなら、その豊富なビタミンを積極的に与えたいものです。
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