水溶性食物繊維が生活習慣病を予防
こんにゃくの原料となっているのは『こんにゃくいも』という『さといも』科の植物。
97%が水分で、残りの3%がグルコマンナンという水溶性食物繊維。ほぼカロリーがないため、ダイエットによく利用される食品です。
グルコマンナンという水溶性食物繊維は、コレステロールのほか、糖質、脂質など吸収も抑制するはたらきがあります。昔からこんにゃくは腸の中をきれいに掃除して不要なものを排出することが分かっていました。食べたこんにゃくは消化されずに腸まで達し、腸壁にたまった宿便などの不純物や、腸内の有害物質や老廃物なども便として排出します。
このため、コレステロールの高い食品や脂ののった肉を食べるときなどに、一緒に食べると良いでしょう。
こんにゃくを調理するときのポイント
市販されているこんにゃくには、こんにゃく精粉を原料にしたものと、生こんにゃくいもを原料にしたものがありますが、後者のほうが食物繊維やカリウムなどのミネラルが若干ですが多く含まれています。白いこんにゃくと黒いこんにゃくでは、黒いほうが食物繊維の量は大めです。
料理に使用するときは、手でちぎるのがベター。味がしみやすくなるのはよく聞きますが、それ以外にも、手でちぎったほうがグルコマンナンのはたらきがよくなるとされています。
また、漢方では、こんにゃくには利尿作用があるとして、膀胱炎や尿路結石の治療などに用いています。
民間療法では、こんにゃくで温湿布をするという使い方もよく知られています。筋肉痛や肩こり、腰痛、腹痛、生理痛などには、熱湯で温めたこんにゃくをタオルで包んで患部に当てると楽になります。
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